マンガに関するコラムを綴っています。

皆さんは「ジャパニメーション」という言葉を聞いたことがありますか?

初耳という方でも、今や世界で日本のマンガやアニメが高く評価されていることはご存知だと思います。なかでも、アメリカでは「鉄腕アトム」、イタリアでは「ルパン三世」、アジアでは「ドラゴンボール」が人気があり、フランスでは「UFOロボ・グレンダイザー」が瞬間視聴率100%(世代別の集計結果)を出したこともあります。

これらの漫画・アニメ、はじめ外国の方は日本から輸入されたものと思っていなかったようです。それが近年になって分かり、ジャパニメーションと表現されるようになったと思われます。

しかし、何が高く評価されているのでしょうか? 気になったことはありませんか?

よく技術の高さと言われますが、画力やタッチといったテクニックなら、海外の作家も決して見劣りしません。実は、日本のマンガのクオリティは、高いドラマ性と構成力にあります。

振り返ってみると、現在の日本におけるマンガ文化は、主に第二次大戦後から発展し始めました。昭和30年代には「青年誌」と呼ばれる大人向けマンガが多数出版されるようになり、作家たちは腕を競うように、大人の読者を想定したドラマ性と人間描写を高めていきました。それはすぐに少年誌にも影響し、読者もそれに合わせるかのように、幅広い世代で高度化していったのです。

にも関わらず、マンガコンテンツの保護・育成に最も消極的なのが日本なのです。国内には才能あふれるクリエイターが大勢いるものの、世界中から評価されているにも関わらず、その大半が数万円以下の月給で過酷な勤務体制を強いられ、社会的評価も低いまま。これでは優れたコンテンツクリエイターはどんどん海外へ流出するでしょう。

また近年においては韓国、台湾、タイをはじめフランスなどの各国も「ジャパニメーション」を創り始めており、すでに日本作品だけの名称ではなくなりつつあります。

一方、国内では日本政府が今年6月に「知的財産推進計画2011」を発表し、クールジャパン戦略を打ち出しました。その主なところは、国内クリエイターの発掘・育成と活動拠点の拡大、知的財産権管理の強化等を通じて、世界ビジネスに対応しようというものですが、今となっては後手を踏んでいるようにも思えます。それよりも、ここでもまた日本の技術・ノウハウなどが易々と海外に流出してしまうのではという危険性が気になります。そんな海外向け政策とは対象的に、国内ではマンガ雑誌の休刊ラッシュが相次いでいる現状。まずは、国内のマンガ産業を立て直し、強化することの方が先決ではないかと思います。

そのような政府の政策は関係なく、既に地方では町おこし、企業ではイメージや販売促進に漫画やキャラクターが活躍をはじめ、新たなマンガの活用が見直されています。こうした取り組みは何れ世界の注目にもつながり、作家の競争意識も高まるでしょう。

マンガ業界全体が活気づけば、自ずとジャパニメーション、クールジャパンのクオリティも高まります。

今後のマンガ産業は、業界は、作家はどこに向かって進むのでしょうか。私もコミックデザイナーとして、発展的な貢献をしていきたいと思います。

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