「難しい内容も表現を変えると分かりやすくなる」
といえば、今やミリオンセラーになった「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という書籍が思い浮かびます。
それは、P.F.ドラッカーの名著『マネジメント』に収められている彼の考えや言葉を小説仕立てにしたというだけでなく、主人公が野球部の女子マネージャーというイメージしやすいストーリー設定にすることで、幅広い層から指示されるようになりました。
また、それ以外でも最近の傾向として、著者が直接描いたものよりも、対談形式や講演記録といった書籍が良く売れているそうです。
そういった書籍を目の当たりにして、いま表現としての文章が非常に変化していると感じています。それはメールやブログといった、書くという行為や情報の発信手段がデジタル化したという背景があるかもしれません。
口語調気味とでもいうのでしょうか?書き言葉でありながら、話し言葉との中間のような表現に変わってきたように感じます。しかし、それは否定すべきことではありません。それは時代や社会の変化に合わせて、その時々に受け入れられる言葉があるからです。
それだけ人に自分の意志を伝える方法は、ひとつだけでないということ。それが表現です。
「どうすれば本当に伝えたいことが伝わるのか…」
書籍だけでなく、広告を作る立場としても永遠のテーマです。その答えはいたってシンプル。伝わる表現に変えればいいのです。例えば、好きな人にラブレターを送るのと、花束を渡すのとでは伝わり方が違いますよね?きっとそれに近いかもしれません。
そう、表現は目に見えるすべてのものが対象です。写真をイラストに変えると印象が変わりますし、その逆も言えますね。この印象も相手に伝えた表現によるものです。
そのように考えると、マンガも同じことが言えると思います。これまで難しくて理解出来なかったもの、取っ付きにくかったものなどは、マンガで解決出来るものもあるはずです。
現在通用する表現というものは、先にも言ったように時代や社会の変化に影響されますので、限定することはできませんが、表現方法のひとつとして、マンガもその可能性を充分に秘めていると思います。
これまでチラシやパンフレットで効果がなかったからと、諦めている広報や広告宣伝のご担当者様をはじめ、あらゆる自己表現がうまくいかないと思われている方は、一度表現について考えてみてはいかがでしょうか?
エンドユーザーに届く表現は、きっとどこかにあるはずです。
<コラム第2話>
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